村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫) 価格: 460円 レビュー評価:4.5 レビュー数:27 本書の共著者である村上春樹と河合隼雄、このお二人に共通するものは「魂」だと思います。「魂」とは「わけのわからないもの」(河合)のことだそうですが、「井戸を掘る」「壁抜け」など村上春樹が描き出す物語世界を支える豊穣な世界観が、お二人の魅力的な対話から浮かび上がってきます。
本書を読み終わって、難解だった村上春樹の物語世界に少し近づけたような気がします。 |
1973年のピンボール 1973 PINBALL 【講談社英語文庫】 価格: 819円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 his is the English version of "Pinball,1973" originally written by Murakami Haruki.
It is well translated into flowing colloquial English, but still keeps the atmosphere of the original book.
The following extract is taken from his novel.
"Call us whatever you |
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スプートニクの恋人 (講談社文庫) 価格: 600円 レビュー評価:4.0 レビュー数:81 村上春樹さんの作品を初めて読みました。色々勉強させていただきました。
ペダンティックで性欲の強い作家だと友人から聞いていましたが、僕は表現が豊かで知識を増やしてくれる作家さんだと思います。
スプートニク号であったり観覧車のような円を運命に例える作品はほかにもある。 でも、ロシア語で旅連れを意味するスプートニク使うあたりはさすがだと思いました。
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意味がなければスイングはない (文春文庫) 価格: 570円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 著者の音楽に対する主張が詰まっている。
スィングとタイトルにしてあるので、ジャズと思いきや
クラッシックからJポップまで取り上げている。
著者の音楽に対する誠実さが行間にあふれている。
1つの音楽論の最後の部分は、「なるほど、なるほど」と納得する程である。
音楽の造詣の深さを示している一冊である。
読んでみよう。
意味(内容)を読み取ろう。
スィングしよう。
音楽を聴こう。
次の音楽論を期待しよう。
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神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫) 価格: 460円 レビュー評価:4.5 レビュー数:51 『アイロンのある風景』
順子に語る三宅の「火が消えて真っ暗になったら一緒に死のう」の後の
「心配するな。火が消えたら寒くなって嫌でも目が覚める」が上手すぎます。
三宅が火を優しさや希望の比喩として見てる(そして順子に対し言ってる)と
考えると、これは三宅なりの生き方指導か。
死にたいと思ってもやはり実際直面する死は寒く怖い。
ここでの焚き火の熱は環境によるもの。つまり周囲から賜る希望。
それが無くなればそのままじっと寝ていては寒い。
だから自身の体内から火に変わる熱を得ねば命を維持できない。
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アフターダーク (講談社文庫) 価格: 540円 レビュー評価:3.5 レビュー数:62 実は1Q84があまりに話題になっているので、村上春樹を全く知らないことが少し恥ずかしくて、まずはこの本を読んでみました。もともと小説はあまり読まないので、これが村上春樹の世界なのかという特徴がわかりませんでした。感想としては、村上龍がハードなら、春樹はソフト。そんな印象を受けた。 |