ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) 価格: 1,470円 レビュー評価:4.0 レビュー数:7 ハードボイルドになじみのない世代にとって
ハードボイルドとはこういうことを言うんだなとゆーよーな
主人公フィリップ・マーロウ。
その言動は常にシニカルでタフでかっこいいとも言えるが、
普通に考えるとちょっとかっこつけ過ぎじゃないのと思ってしまう。
しかしどこまでもハードボイルドに徹し、呆れかえるほど
皮肉が飛び交うこの作品世界では
そう言ってしまうと成立しなくなってしまう。
ちょっと非常識な位徹底したハードボイルド。
それこそがこの作品なのだろう。
好き嫌いは |
キャッチャー・イン・ザ・ライ 価格: 1,680円 レビュー評価: 4.0 レビュー数:228 1951年に『ライ麦畑でつかまえて』で登場してからというもの、ホールデン・コールフィールドは「反抗的な若者」の代名詞となってきた。ホールデン少年の物語は、彼が16歳のときにプレップ・スクールを放校された直後の生活を描き出したものだが、そのスラングに満ちた語り口は今日でも鋭い切れ味をもっており、ゆえにこの小説が今なお禁書リストに名を連ねることにもつながっている。物語は次の一節で語りだされる。 ――もし君が本当に僕の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、僕がどこで生まれただとか、しみったれた幼年時代がどんなものだったかとか、僕が生まれる前に両親はどんな仕事をしていたかなんて |
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少年カフカ 価格: 998円 レビュー評価:4.5 レビュー数:21 村上春樹編集長『少年カフカ』新潮社
『海辺のカフカ』を読んだたくさんの読者が繰り出す「あれはこうで、これはああか?」という怒涛の質問攻めに、作者の村上さんが「こうでもない、ああでもない、でもそうかもしれない」とひとつひとつ丁寧に答えていきます。『海辺のカフカ』刊行後、数か月間だけインターネット上で繰り広げられた読者と村上さんとのやり取りを記録したのが本書です。
「また村上さんの本か…、ほんとうに好きだよなぁ」と呆れられるかもしれませんが、ほんとうに好きなのです。
ずいぶんと多く人が『海辺のカフカ』を読んで、ず |
レキシントンの幽霊 (文春文庫) 価格: 480円 レビュー評価:4.0 レビュー数:40 今や国民的、いや世界的人気作家(?!)としてまつられている春樹さんだが、2000年以前に書かれた、こんな雰囲気の作品群が一番好きだったかもしれない。すでにアメリカ在住だったためか、翻訳物の香りがする表題作。そして、哀しみが横溢する「トニー滝谷」、夢でうなされそうな「七番目の男」…… 。最新の自選短編集のタイトルは、「めくらやなぎと
眠る女」らしいが、この短編集に収録されている「めくらやなぎと、眠る女」とは違うバージョンなのだろうか。再読して、ほんの少しずれた世界の奥深くへ、真摯に切り込んでいこうとする姿勢を思い出した。
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東京奇譚集 (新潮文庫) 価格: 420円 レビュー評価:4.0 レビュー数:29 確かに春樹ワールドである。しかし例えば小説を読みなれていない人が
村上春樹の小説を読んでみようと思って手を出すのであればお勧めしない。
春樹ファンであればある程度は理解できるかもしれないが、そうでないと
特に高校生などで読書慣れしていない人で、時間潰しに短編集を買おうと
しているのであれば、別の作家の読みやすい短編集を買ったほうが無難だろう。
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